
今年コンビニではほとんど求人を出してもきませんでした。私がいた店ではタウンワークやanに数ヶ月継続的に出し続けてきたのは数人。今も残っているのは一人だけです。出しても電話が無い時もありました。電話があっても面接直前に他に決まりましたという断りの電話がかかってきたり採用しても長続きしなかったりと結局総額20万円近く使って1ヶ月以上働いてくれた人は二人。そのうち今もいるのは一人だけです。原因は時給が低いことでしょう。私の店だけでなく人不足は都市部全体に言われているので特別私がいた店の環境が悪かったとは思えません。もちろん良かったとも言い切れませんが。では時給を上げることができるかというと残念ながら今のコンビニにそのような体力はありません。そもそもコンビニのビジネスモデルは年130万円以下の社会保険が扶養に入っている人を雇うことによって成り立っています。つまり正社員を雇えないほど収益性の低い事業です。完全にインフラ化していろんなサービスを取り扱っていますが昔ながらの個人商店が少しきれいになったにすぎないものなのです。求人を出すという行為自体そもそも間違っているのかもしれません。コンビニは入り口の自動ドア付近に求人の紙を張り出して近所の高校生やパートの主婦に来ていただくという昔からのやり方で本当は人が来るのが普通なのでしょう。しかし人不足の昨今、もちろん近所の人もきませんし、求人を出すという方法を試してダメだったコンビニはビジネスモデル自体の転換も求められているのかもしれません。コンビニがぶつかっている求人問題はまだまだ解決しそうにありません。